「わかんないんだw」


1年に1度他愛もない事ばかりを
話し合う家治様と恋に落ちるのに
そう時間はかからなかった。


そして、

数え年で14歳のある春のこと。


「ねぇ、お母様。

次はいつ家治様にお会いできるのでしょうか」


「五十宮はいつもそればかり言っているのね」


「だって家治様が大好きなんですもの!」


「でもまぁ仲がいいことに越したことはないわ。

再来月ぐらいにいらっしゃる予定よ」


「本当ですか!?

今からとても楽しみです!」


「家女房 讃岐様!

家治様よりお手紙が届いております」


「良かったわね、五十宮。

早速読んでみたらどう?」


「いえ、今回は家女房 讃岐様にと。」