「なんていうか、本当にごめんね…

私が豊臣に嫁いだっていうのに
悲しい思いばかりさせてしまって」


「「…」」


二人の間に思い沈黙が流れる。


姉上のせいなんかじゃないのに、

けれどなんと返していいか分からず
黙り込んでしまった。


部屋に着くと姉上の旦那様でもある
秀吉様が待っていた。


「おぉ、江よくきたな。

早速じゃが話を始めて良いか?」


「秀吉様。

今回は私から江に話をしてもよろしいですか?」


「良いぞ。

そなたは誠に妹思いな姫じゃのう」


「江。

あなたに新しい縁談の相談があるの。」


「え?

姉上、
申し訳ございませんがもう私は結婚は…」