そして、婚礼の日当日。


「顕子さま。

初めまして、
私は顕子さまの夫になる徳川家綱です。」

しっかりしていそうな彼にムカついて
私は悪態をついた。

「私は顕子さまなんかじゃありませんわ。

だって私は公家の姫なんですもの。

武家なんかと一緒にしないでくれます?

どうせ呼ぶのなら顕子女王とでも呼んでください」


「ハハハ、

これは失敬、
顕子女王これからよろしくお願いします。」


「わかりましたわ」


へー

将軍てこんなものなのね。


てっきりもっとプライドが高くて偉そうな人だと思っていたわ。