「奇襲隊長だそうです!」
握った両手の拳を、テーブルの上にドンっと乗せながら、やや前屈みに報告するひみ子。
「何を奇襲すんの?」
「え、わかんない」
咲希の問いに、私が横槍を入れる。
「そもそもさ、
ひみ子が奇襲隊長って、おかしくない?
公園のハトくらいにしか、奇襲かけれねえだろ」
すると、千春がボソッと言った。
「いや、
逆に公園のハトに奇襲かけられて泣いてたよな、小2の時」
「あー、泣いてた泣いてた」
「あったなー、そんな事」
「あははは、懐かしいねえ」
「……。」
「……。」
「……。」
しばし、沈黙が流れ、
書記の咲希が一言。
「…じゃ、
ひみ子が奇襲隊長で」
「わーい」
「それでいいのー!?」
奇襲隊長、ひみ子。



