宿に戻って、すぐにベッドにダイブする。

久し振りに生身の人間と接して会話したものだから、とても疲れた。

しかも、流れてくる言葉や感情に余計に心をすり減らされた気がする。

(みんな気持ちはわかるけど、うるさすぎ)

⦅仕方ねぇだろ?⦆

⦅私たちの愛し子が悪者に傷つけられやしないか心配なの⦆

⦅我らはお前の守護者であるからな⦆

⦅守るのは当然のことだ⦆

過保護だと呆れど、それが嬉しいと感じているのも事実。

(私なら大丈夫だよ。それに、王城内には精霊たちも潜り込ませてるんでしょ?)