中学2年生の夏頃からだったと思う。

あたしがヨウと仲良くなって、家でも遊ぶようになったのは。

2年連続で同じクラスになって、急速に仲良くなった。

振り返ると当時から予感はあった。

今後、この人とは恋愛に発展するかもって。

だって…。

中学生で男の子の部屋に招かれる。

期待しても、おかしくはないよね?

家に通うようになって、最初は2人で遊んでいた。

ある時ヨウが、弟も呼んで遊ぼうって言った。

それからは、弟のツクシくんも一緒に3人でも遊ぶようになった。

ヨウの部屋で3人、色々なゲームをして遊んだ。

くだらない事もたくさん話した。

ヨウとツクシくんは年齢が1歳差ということで話が合うのか、仲の良い兄弟だ。

あまり顔は似てないけど。

その輪に混ぜてもらって、楽しい時間を過ごした。

3人で遊び始めたことがきっかけで、ツクシくんとも仲良くなった。

そして…。

ツクシくんとも、2人きりで遊ぶようになった。

カラオケ、ボーリング、ゲームセンター、ツクシくんの部屋…。

色々な場所で遊んだ。

ツクシくんは頻繁に、あたしに対してサプライズをしてくれた。

『ミツバちゃん!これ!』

公園でキャッチボール…からの、プレゼント。

『ミツバちゃん。イリュージョン!』

マジックを披露すると言って、手から出てきたのはプレゼント。

『はははっ!ミツバちゃん!ははっ!』

ビックリ箱を仕掛けられて怒ったら、プレゼントも中に入っていた。

ゲームセンターに行った時。

クレーンゲームの景品のぬいぐるみを、あたしがトイレに行ってる間にこっそり取ってくれた。

何度も何度も、取ってくれた。

なんであたしの欲しいものが分かるんだろう?

次第に…。

ツクシくんと遊ぶ時間の方が長くなっていった。