「萌々、学校行くぞ」

「…うん」



玲央さんの事を知った日から。

私は自分が許せなくて、何もする気が起こらなくなっていた。


玲央さんに言ったひどい言葉と、玲央さんの見せた涙が…常に頭の中にある。


全てすべて、玲央さんのあの姿を見たあの日から――自分の言動が自分の心をえぐっている。


そんな私に、皇羽さんはいつも通りの態度で接した。



「萌々…何度も言うけど、お前は悪くねぇ。どんな奴にも玲央の事は極秘なんだよ。

知らなかったお前がどうこう言った言葉を、玲央だって本気で捉えちゃいねーよ」

「うん…」



それは、分かってる。でも…だけど…、私は、やっぱり私が嫌で…っ。