「え〜明日から夏休みだが、警察と俺に迷惑かけないように!」

一学期の終業式。

壇上で聖也君が挨拶している。

警察に迷惑かけるなって分かるけど、俺にって(笑)

「じゃー、良い夏休みを!」

聖也君の挨拶が終わった。

『夏休みだー!』

真と兼が声を揃えて言った。

終業式の為、今日はこれで終わり。

今日は歩いて倉庫まで行くみたい。

私は家に帰って一度着替えてから行くと伝えたので、蓮也は私について来てくれて、聖達は先に倉庫にいった。

「そういえば、なんで黒龍きてなかったんだろう」

黒龍は今日来てなかった。

「アイツら、絶対何かしてくると思ったんだが」

蓮也の言う通り。

璃子が、何もしてこないわけない。

「蓮也、家の中で待ってる?」

「いや、下で親父に連絡する事あるから、ここで待ってる」

「わかった。すぐ行ってくるね」

自分の階まで登ると、誰かが座っているのが見えた。

誰だろう。

座ってた人物はこっちを見た。

え?

な、なんでここにいるの…?

「やっと、帰ってきたか」

敦史がいた。