「みんな、大好き!」

『俺らもだぜ! 』

そこには楽しそうに笑う、私とアイツら。

この時はまだ、あの子が来る前かな。

あの時は幸せだったな。

パチッ…

夢か…

懐かしいな。

今考えたら、もう二度とないことだけど。

時計を見ると7時。

ゆっくり学校の用意をしよ。

私の名前は、清水 蘭羅。

近くの不良校、白陵高校に通ってる、高校2年生。

学校での私の生活は、まぁ学校に行ったらわかる。

私は胸下まであるハニーブラウンの髪を軽くくしでとかした。

髪色は地毛。

なのでずっと虐められてたし、友達なんいたことない。

朝ごはんは…そんなお腹すいていないし、ヨーグルトでいっか。

ヨーグルトを食べ終わり、制服に着替え、家を出た。

行ってきますは言わない。

言っても返ってこない。

私が小5の時に、父親は事故で亡くなった。

そこから母親は男と遊びまくり、中1で私を捨てた。

今まで信じていた家族なのに。

小5の弟を連れて、いなくなった。

父親がいる時は、幸せな家族だったのに。

父親が亡くなってから、母親は変わった。