「そろそろ終わりにする〜?もう、飽きたねぇ…」



麗華姫があくびをする。

ぶーちゃんは、泡を吹いて気絶している。

腕も、脚も、赤黒く腫れ上がっている。

ぶーちゃんは目を瞑ったまま浅く、速く呼吸を繰り返す。

たしかに、これ以上やるとマズいことになる。

麗華姫たちは、ゾロゾロと出て行く。


でも…。


このままぶーちゃんを置いておくのは、かわいそうだねぇ…。




あたしは、水道に行き、バケツにいっぱい水を汲んだ。



「ぶーちゃん、プレゼントだよぉ!」




——バシャーーッ!!




「ひっ…!」



ぶーちゃんがビクッとして起きる。

意識、戻ったみたいだね〜。




「んじゃ、さよなら〜。」



あたしは、体育館倉庫の扉を閉め始める。

この倉庫は、外から鍵をかけるタイプだから、ぶーちゃんは開けられないわけで。

誰かが来るまで出られないってこと!

うふふ…あぁ、面白い。



「や、やめて…!!!」



ぶーちゃんが這ってくる。

気持ち悪…!

てかさ。



「なんか、そうやって這って王様に挨拶する風習、どっかの東南アジアの国にあったよねぇ!マジウケる〜!」



ぶーちゃんは、必死にこっちに来る。




「うぜーんだよ!!!」