周りの泡が、しゅぱしゅぱ消えていく。
弾けて割れて、散っていく。
それが上へ上へと昇っていき、次第には見えなくなった。
それがさっきよりも頻繁に起きる。
何度も何度も。
しゅぱしゅぱしゅしゅぱ……。
そしていつの間にか弾けた泡で周りが見えなくなって、メイがどこにいるか分からなくなって、その間にも泡は弾けて昇っていって。
そして、包まれた。
ほわほわ暖かいけれど、まだ近くで弾ける音がする。
「お前っ」
メイの声も、遠のいていく。
そしてぱったり、記憶はなくなった。
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