2月___……。


すっかり寒くなっていた。


時間が経つのも早いんだなぁ。


今日は、冬休み明けの登校日。


私の中から、降谷くんと景色を見たあの記憶が、色褪せ始めている時だった。


「今日は降谷くん、来るよね」


そう思いながら、教室の扉を開ける。


「……」

「……」

「……」


___静かだった。


いつになく、私のクラスは、静寂に包まれていた。


重くて、沈んでいて。


まるで、この世界から音と時間がなくなったかのように。


___静かだった。


すでに登校を終えた生徒たちが、一箇所に集まっている、


何かあったの……?


そう思って、クラスメイトたちの集まる方は向かう。


___嫌な予感がした。


もう、戻れないような。


そんな予感。


それでも、私の足は止まらなくて。


「っ……!」


___見てしまったんだ。


___

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降谷くんのあったはずの席はなくなっている。


降谷くんのロッカーも、抜けの殻。


教室内にあった、降谷くんのネームプレートも、名札も、荷物も。


全部、全部……。


なくなっていた___……。