ビルが建て並ぶ通りには人で
学校帰りであろう学生で溢れかえっている。

ふと、通り掛かったガラス張りのカフェに
うっすらと映る自分。

あれからだいぶ時間が経ち、
俺はもう1人の自分が仕出かした
世紀の大事件ともなりそうな
事を、思い出していた。

自分に人格が2つある、と気付いた時には

もう。

何もかもが手遅れだった。