ガタン……

やがて体育館の扉が空いて。

「真白さん……あの…、ごめん、瑠依く…」

咲来ちゃんの彼氏さんが
真っ先に声を掛けて来てくれた。

きっと、あんな感じになった瑠依くんには
何を言っても、だめだろう。

3年も付き合っていれば…

分かる。

無理。

「あっ、いいんです、いいんです!
ほんと、すみませんっ、お騒がせしちゃって」

申し訳なくて、必死に謝る。

私の為に…。

本当に申し訳ない。