「うわぁーーーーん…よつばぁーー!」

誰かの…男の子の叫び声で
私は意識を取り戻し、目を開けた。

「…っ」

どうやら私は冷たい床の上に
うつ伏せで倒れていたようだった。

恐る恐る上体を起こし、
視界に飛び込んできたのは

どこか馴染みのある景色。

視界に収まりきれないほどの空間…

色がまばらで所々、塗装が禿げた木の床…

天井に張り巡らされた無数の鉄骨…

そこに数個挟まっているバレーボール…

ここは…

体育館だ…。