5月に入ったある日、学校に来ると上履きに砂がつめられていた。

砂を捨てて教室に行くと
「貞子が来たぞ〜」
「来んじゃね〜よ」
「貞子死ねよ」
あちこちこら生徒の声が聞こえてきた。

私は両手で耳を塞ぎながら椅子に座った。

すると机には水のりで【死ね】と書かれていて、のりは既に乾いて固まっていた。

1時間目の授業が終わり休み時間になった。

私の横を通るクラスの連中は私の机と椅子を蹴りながら歩いて行った。