俺は彼女ともう一度再会出来る奇跡を信じて2年間アメリカで頑張ってきた。

想像以上に厳しいダンスレッスンと、語学学校での英会話の勉強と、個人的に希望したピアノのレッスンは、1日の大半を占めていた。

自由なんて殆どない。
日本に居る時と変わらないくらい忙しい毎日だった。



精神的に辛い時は、彼女との思い出の星型の飴が支えてくれた。
もし、この飴が手元になければ、俺は今日まで頑張れなかったかもしれない。


紗南から2年前に貰った飴はたった1つだけしか持ってないけど、今日までお守りのように大事にとっておいた。





2年ぶりに帰国したとはいえ、彼女と会える確信はない。
居場所どころか連絡先すら知らない。



でも、いつか何処かで彼女と再会する事が出来たら、俺は1つだけ聞きたい事がある。