保健室には、僕の他に生徒はいない筈だ。
それにも関わらず、隣のベッドからそんな声がしたのでギョッとする。
「誰だよ…?」
思わず反応して上半身を起こすと、色白で長い髪の少女が勝手に仕切りのカーテンを開け、こちらに向かってきて、僕のベッドにちょこんと座った。
僕は、元々あまり他の生徒のことなど、よく見ていなかったのもあるが、こんな女子生徒は一度も見たことがない。
上靴の靴紐の色で、同じ3年生であることはわかるのだが。
これほど極端に目立つ美少女なら、いくら他人に興味のない僕でも、顔ぐらいは覚えていただろう。
「だから、一体誰なんだよ?」
もう一度、同じ質問を繰り返した。
「酷いわねー!相手に誰何する前に、自分が名乗るのがマナーなんじゃない?」
「あーそうですか。だったら別にいいよ」
何だか面倒に感じて、僕は彼女に背を向けて再び横になった。
面倒な奴のことは、無視するに限る。
それにも関わらず、隣のベッドからそんな声がしたのでギョッとする。
「誰だよ…?」
思わず反応して上半身を起こすと、色白で長い髪の少女が勝手に仕切りのカーテンを開け、こちらに向かってきて、僕のベッドにちょこんと座った。
僕は、元々あまり他の生徒のことなど、よく見ていなかったのもあるが、こんな女子生徒は一度も見たことがない。
上靴の靴紐の色で、同じ3年生であることはわかるのだが。
これほど極端に目立つ美少女なら、いくら他人に興味のない僕でも、顔ぐらいは覚えていただろう。
「だから、一体誰なんだよ?」
もう一度、同じ質問を繰り返した。
「酷いわねー!相手に誰何する前に、自分が名乗るのがマナーなんじゃない?」
「あーそうですか。だったら別にいいよ」
何だか面倒に感じて、僕は彼女に背を向けて再び横になった。
面倒な奴のことは、無視するに限る。