やがて7月になり、期末試験だけは教室で受けることにした。
試験が終わってからは、相変わらずエイラと保健室で語らって過ごしていたが、夏休みになれば、その間は会うこともなくなることを少し寂しく感じる。
終業式も出席せず、やはり保健室で一緒に過ごしたが、何故かエイラの様子がおかしい。
「なんか、元気ないよな。どうした?」
そう尋ねると、
「2学期からはね、もう会えないの…」
「え?」
「退学するの。だから、今日で最後…」
今までに見たこともないような寂しげな顔で呟くエイラ。
「どうして…もしかして、体の調子が悪くなった?」
恐る恐る尋ねてみても、エイラは小さく首を横に振るだけ。
「じゃあ、もうこれきりで会えないのかよ…?」
エイラの存在が生きる希望になっていた僕にとって、もう会えないことはショックなんて言葉では言い表せないほどだが、きっとエイラのほうが、口に出せないほどの何かつらいことを抱えているのは、その表情を見れば判る。
試験が終わってからは、相変わらずエイラと保健室で語らって過ごしていたが、夏休みになれば、その間は会うこともなくなることを少し寂しく感じる。
終業式も出席せず、やはり保健室で一緒に過ごしたが、何故かエイラの様子がおかしい。
「なんか、元気ないよな。どうした?」
そう尋ねると、
「2学期からはね、もう会えないの…」
「え?」
「退学するの。だから、今日で最後…」
今までに見たこともないような寂しげな顔で呟くエイラ。
「どうして…もしかして、体の調子が悪くなった?」
恐る恐る尋ねてみても、エイラは小さく首を横に振るだけ。
「じゃあ、もうこれきりで会えないのかよ…?」
エイラの存在が生きる希望になっていた僕にとって、もう会えないことはショックなんて言葉では言い表せないほどだが、きっとエイラのほうが、口に出せないほどの何かつらいことを抱えているのは、その表情を見れば判る。