梅雨入りしたのかどうかなど知ったことではないが、このあまりにも物憂げな空は、僕の心そのものだろう。

2度目の退院後の今日から、また学校に通うことになった。

今の僕にとって、こんな高校に通ったところで、一体何の意味があるのかと心底思う。

しかし、家に引きこもるわけにもいかない。

僕が起こしたあの大騒動で、親には一生分の心配をかけてしまったので、これ以上は…。


ため息をつき、片足を引きずりながら、どうにか教室に辿り着く。

教室の戸を開くと、ろくに知らないクラスメイトたちは、僕を一瞥するや否や、あたかも見てはいけないものを見たような表情で目をそらし、何もなかったかのように、雑談を続けた。


この吹き溜まりどもが…。


心の中で毒づくと、僕は教室には入らずに廊下を歩き出す。

すれ違う生徒たちは、誰もが憐れみの表情で僕を見ては、気まずそうに目をそらす。