3限目の休み時間真っ最中に、拓真は教室に来た。


「いやっほぉ〜!おはよ〜!」


「遅かったな、バカ」


「バカって言うな!つーか、なんで置いてくんだよ!!」


「アラーム3回かけたのに爆睡したまま俺らに連絡もしないで、そのまま寝たのは誰だよ」


来夢が呆れと怒り半々に混ぜた表情をしている。きっと、来夢も心配してたんだろうな…。


「がーん!来夢が厳しい!亞梦、どうしよぉぉ」


「え?」


私に振るの…!?


「来夢が意地悪してくる〜」


そう言って、みんながいるのに抱きついてきた。な、撫でたらダメかな…と思い、手を伸ばした瞬間だった。


「拓真」


「なんだ……っ、いってぇ!!」


ゴンっと鈍く重い音を立てて、握り拳が拓真の頭の上に振り下ろされた。


「亞梦を困らせんな」


拓真に拳を振り下ろしたのは、翔太でも宏太でもなく柊だった。


「だって!だって!」


「だっても何もねーよ」


結構痛そうだったな…あの拳。すごい音したし。