「なんか、変わった子だったね」


「あぁ」


そう、そんな感じだ。確かに今までに出会ったことのないタイプの女だ。


俺らは“陽炎”という、この学園に在籍する暴走族だ。俺は一応…総長。


周りにいるコイツらは、その同じメンバー。


「まさか、翔太の声に反応しないどころか怯える女がいるなんてな」


そう言ったのは、宏太。陽炎の副総長。俺の相棒でライバルで、友人。


「え〜?紳士的だったって言ってほしいな〜」


女を見れば大体口説く、ゆるーい口調が翔太。幹部


「しかも俺らを見ても顔を赤らめないし、媚びない」


基本的に元気だが、少しバカな拓真。同じく幹部


「…今どき珍しい」


拓真と仲が良い(本人は認めてない)、基本女嫌いで中性的な顔立ちの来夢。同じく幹部


俺らは自意識過剰という訳ではないが、顔は整ってる部類だ。


大体の奴らは、媚びを売ってくる。