私は、突然のことに理解と思考がついていかないのに


どんどん話が進んでいく。


陽炎のみんなから発せられる、脅しに似たような牽制の言葉の数々。


さっきまで、ブーイングが鳴り止まなかったのに、しん……と鎮まり返っていた。


「……話は以上だ。今日も勉学に励むように」


そう柊が言った後、みんなは階段を降りる。先ほどのような騒ぎ声はなかったが、未だ混乱を隠せていない生徒たちは、混乱と戸惑いが見えた。


「……」


私も急いで行こうとしたのだが、そうする前に柊がこちらに来て、あっけなくお姫様抱っこされた。


「亞梦、行くぞ」


「あ、あの……歩けるから!」


「いいから、大人しくしてろ」


「でもっ」


暴れようにも、柊の体はびくともしない。


「……もうお前のことは誰にも傷つけさせない。言ったろ?お前は俺たちの仲間だって」


そのまま、さっと歩き出す柊。


さっきみたいな怖い声じゃない、まるで別人のような優しい声だった…。