「……で、結局バイト続けてたわけ?」

「うん。でもシフトは桐生くんとかぶらないようにしてもらったし、昨日で辞めたよ」

夏休みも残すところあと10日。

私は、流風ちゃんと一緒に学校最寄りの駅ビルでショッピング&ガールズトークをしていた。

伊吹ちゃんは家族で旅行に行っているから、今日は流風ちゃんとふたりきり。

明日が玲央の誕生日だから、誕生日プレゼントを選ぶのにつきあってもらったんだ。

流風ちゃんは玲央と同じ中学だったから、玲央の好みを知ってるかなと思って。

そして選んだのは、シンプルな男の子向けのアクセ。

もちろん、この夏休みの間にバイトして稼いだお金で買った。

玲央にバイトのことを話してから2週間。

玲央とは一度も連絡を取らず、私はバイトを続けた。

店長にお願いして、桐生くんとはシフトがかぶらないようにしてもらっていたから、最初の数日以降、桐生くんとはバイト先でも会っていない。

そして、私は今のバイト先を昨日で辞めた。