【Side 伊吹】


球技大会が終わって、期末テストも近づいてきたある日。

「昨日の小テスト返すぞ~」

1限目の英語の時間、英語担当兼クラス担任の鈴木先生が言った。

順番に名前を呼ばれて、みんな先生から答案用紙を渡されている。

「夏川、なんだこの点数は。おまえ、一応クラス委員だろうが。これじゃ期末テスト赤点決定だぞ」

夏川くんの順番になった時、先生が呆れたように言った。

先生の言葉からして、相当悪い点数だったみたいだ。

「夏川は今日から1週間放課後に自主学習決定だ」

「マジかよ。やってらんねぇ」

「おまえは絶対ひとりじゃ真面目にやらないから…そうだな~美原、悪いけど教えてやってくれ」

「え!?」

突然先生に指名されて、思わず驚いた声をあげてしまった。

「同じクラス委員だし、美原は英語の成績クラストップだからな」

先生の言葉に、

「やっぱり美原さんって頭いいんだ~」

「いいなぁ~俺も美原さんに教えてもらいたい」

クラスの子たちが騒ぎだした。