エリオットがやって来た日は、丁度良く店の定休日だった。

 週に二日ある定休日のうちの一日目を、シュエットは買い物の日と決めている。

 睡眠をたっぷりとって、寝過ぎてボケた頭でダラダラと身支度を整えたら、店のフクロウたちにご飯をあげて、近所のプルデネージュ料理店でランチを食べる。

(でも今日は、そうもいかないわね)

 だって、エリオットがいる。

 エリオット同伴でプルデネージュ料理店へなんて行ったら、からかわれるに決まっているのだ。

 カナールとプルデネージュ氏がいかにも言いそうなことを想像して、シュエットはしばらく行くまいと決意した。

(そもそも、エリオットは家事が得意らしいし? しばらく甘えてしまいましょう、うん)