次の日の朝。
 蒼くんのお付き合い宣言から、まる一日。

 わたしは、朝のあいだに図書部の入部届を出そうと、早めに登校した。
 職員室に行き、無事に担任に、入部届を提出。
 先生は、今日の放課後に図書部の集まりがあるから、そこから参加するようにと言われた。

 大きな仕事をひとつこなした気分で、わたしは機嫌よく、渡り廊下を通って教室へ向かう。
 奏でる鼻歌は、もちろんあのフレーズだ。

 そんなわたしの前に、立ちふさがる人影。

「え?」

 気がつけば、わたしはたちまち、複数人の殺気漂う女子に囲まれていた。