くるみside



朝起きた時、2人はまだ寝ていた。



仲がいいのか悪いのか。



ふふ、と笑みをこぼしながら朝ごはんの準備をする。



昨日の熱はもう下がったのかな、体がすごく軽い。



……カヤと月くん、ちゃんと仲直りできたかな。



「私も向き合わないと」



近いうちに気持ちを伝えよう。



きっとスッキリするはずだ。



「……はよ」



「おはよう!」



目を細めたくなるような朝の光が窓から差し込んでいる。



カヤはいつもと変わらない様子で起きてきた。



「あれ?月くんは?」



「まだ寝てる」



見ると月くんは気持ちよさそうに眠っていた。



月くん、あんなにも大人っぽくてクールなのに寝顔はかわいいんだなぁ。



「ふふ、かわいい」



ふわふわの金髪を触ろうとすると、どこからか手が。



「は、気軽に触んなばーか」



カヤの手が、私の腕をつかんでいた。



「はぁー?なんで?別にいいじゃんなでるくらい!月くんカヤみたいに怒んないし!」



「俺には触んなかったくせにーー……」



「え、ごめんなんて?聞こえなかった」



「っ、なんでもねーっつの!」