私の彼氏はとっても格好いい。

すっごくモテちゃう。

だけど,私の彼氏なの。

ふわふわしてて,王子様みたいなんて,年柄にもなく思う。



「みあ,ココアでいいんだっけ?」

「うん! ありがとう」



彼が私の彼氏の春日井 白翔(かすがい はくと)くん。

ここは春日井くんのお家。



「……えへへ」

「なに笑ってるの? 何かいいことでもあった?」



ソファーに座って,1人思い出し笑いをする不気味な私にも,春日井くんは優しく聞いてくれる。



「あのねっ告白した時の事思い出してたの」



すっごく人気の春日井くん。

それでも諦められなくて告白して,オッケーして貰えたあの日。