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志摩の発表も滞りなく終わり、一日目のプログラムも大方終わったころ。それぞれが自分の見たいブースから集合場所に戻ってきて手を振り合う。

「志摩先生、お疲れさまでした!」

声をかけると、じわ、と志摩の目尻に涙が浮かぶ。

「終わった!!終わってよかったよおおお〜!!」

うぉ〜ん、とクマのようなガタイの男が大声で泣くので、我ら四人は労うように志摩の背中を叩いた。

「いやー、頑張ったなぁ、志摩」

「ほんと立派でした。英語で発表して、英語の質問もつつがなく対応して」

「俺、ますます志摩先生のこと尊敬するようになりました」

「医局員として鼻が高いです!」

ちょっと褒めすぎたか、とは皆んな思いながらも、労いの意味も込めてそれぞれパチパチと拍手をする。すると志摩は満足したようで、ポリポリと頬をかく。

「あは、終わったらなんか腹減りましたね!今日の夕飯どこ行きます?」

するとすかさずスチャと明里が手を挙げる。

「私チャイナタウン行きたいです!なんか映えそうなので!」

「お、いいな。ついでに観光もしようぜ。飯はそしたらチキンライスかな〜。どれ、タクシー拾うか」

教授がタクシー乗り場に歩いていこうとするので、そこで私と真田はおずおずと手を挙げる。

「あのー、教授。私達なんですが…」