次々に食べられる魔物と食べられない魔物が出てくる。

「あの、今出た以外の魔物を食べる時に、何か……食べれる、食べれないを確認する方法っていうのはないものでしょうか」

 そう、これが一番大事な質問だ。

 行き当たりばったりで、食中毒や死んでしまうようなことがあってはいけない。

 それならば、何かの確認方法さえあれば、もっと安全にいろいろな魔物の肉を確かめることが出来るだろう。

「それならお嬢さん、協会の連中の中に鑑定士っつうのがいて、そいつらなら見分けがつくんじゃないかな。もっとも、今まで魔物を好き好んで食べようなんて奴はいなかったから、やったことなどないと思うが」

「キース様、協会に鑑定は頼めますか?」

「そこは大丈夫だろう。協会の人間もこれがビジネスに繋がるとなれば、必ず協力してくれるはずさ」

「でもお嬢さん、硬い肉や見た目が悪いものはどうするんだ」

「硬ければ柔らかくする方法など、いくらでもあります。また見た目についても、加工してしまえば問題ありません。今度、今出た食べたことがあるという肉が手に入りましたら、血抜きして一度冒険者ギルドまで運んで頂けないでしょうか。ブレイアム侯爵家が買い取らせていただきます」