【Study1:臨床実習初日】


『はじめまして。岐阜濃飛医療大学3年作業療法学科の神林真緒と申します。初めての評価実習ですが、精一杯頑張りたいです。宜しくお願いします。』


幼い頃
大好きだったおばあちゃんが病気で入院した際、彼女の面会へ行った私が目にしたリハビリテーションの女性作業療法士の先生

その人の姿が凄くカッコ良くて自分もやってみたいと思った私は、わき目もふらず勉強し大学に入学し現在に至る


大学に入ってからも人の命を預かる医療系であることもあってか膨大な量のカリキュラムや課題をこなすことに必死で、ひたすら勉強し続けている


器用な学生はうまく立ち回っているみたいだけど
不器用な学生はそう簡単にはいかない

恋愛にかまけていた友人は生理学、解剖学で単位を落として留年したし
器用ではない私も留年できないと必死に勉強だけをしてここまできた
それぐらい厳しい世界

その厳しい世界に身を置いている私だけど、どうしても作業療法士になりたい一心でこの世界で必死に毎日を生きている




作業療法士とは、【病気やケガ、生まれながらに障害がある人が、年令に関係なく、日常の生活に支援が必要であるすべての人が、社会とつながりを“作業”を通じて作る】(日本作業療法士協会HPより引用)という作業療法に携わる人のこと

作業療法士は国家資格を得て従事できる仕事

その国家資格を受験するにあたって、在学中に行わなくてはならないもののひとつが、臨床実習

仲良くしてもらっているサークルの先輩がこの臨床実習で不合格をもらい、再実習へ出かけたというヤバイ話も耳にしている

大学の座学授業では優秀と言われていたその先輩でも臨床実習で不合格を食らった話によって私たち後輩は恐怖すら感じている


作業療法士を目指す人、誰もが通らなければいけない壁なのだ

作業療法学生であるあたしも例外ではない