ある暑い夏の日、とある産婦人科に1人の少女の姿があった。妊娠したばかりなのか平らなお腹をさする彼女は、とても悲しそうにうつむいている。

「伊島さん、お待たせしました。どうぞこちらへ」

しばらくして、医者が少女を呼びに来た。ゆっくりと立ち上がり...診察室へと足を運ぶ。

「もう選択肢は3つしか無いの。○○の○○を○○するか、このまま××の××を×んで××るか、△△だ後に△△に出すか…これはあなたが決める事よ」

少女は、とある女医の言葉と今までの事を思い出す。

病気で母を無くしてからというもの、父は毎日のように酒を飲んでは私を殴り…蹴り…首を絞め…そのまま乱暴に犯した。

最初は無理矢理される痛みで泣いていたが、泣けば「うるさい!!」と更に殴られた。だから、私は痛くても我慢して事が終わるのを待っていた。

「はぁっ…はぁ…おい、少しは可愛げのある声を出したらどうだ?あ?」

「………」

いつしか「痛み」と「恐怖心」は無くなり、私は人形のように何も喋らなくなっていた。

しかし、そんな悪夢の様な日々は突然終わりを告げる事になる。

ある日の昼、アパートの家賃を受け取りに来た大家のおばさんが家を訪れた。しかし、インターホンをいくら鳴らしても出てこない。

「あら?鍵が開いてる…」

鍵が開いたままな事に気づいた大家さんは、ドアノブに手を伸ばす。

(ガチャリ)

「伊島さ〜ん!今月の家賃を受け取りにって……キャァァァァ!!!!」