悲しいと、きっと泣けないんだ!



この星は、おかしい。




ドーン!




と命が空へ上がって、はじけて消えるん

だ・・・・・・!




ほら、今も・・・・・・。










父さんと母さんに妹と弟も、はじけて消えた。





この星の命は、ボクだけ。




泣けない。




悲しみが、体にたまっていく・・・・・・!







その時!






ものすごい風が吹いた!






剣のような形をした鋭い風は、ボクの目をさした!



左目を、さした!









痛くない。











剣は、ぽたぽたと粉々になって大地へ倒れた。





その剣は、涙の味がした。






ボクの瞳から、何かがこぼれた。





その何かは、ボクの口へ入った!








「涙・・・・・・」







やっと、泣けた!



「父さん!母さん!ボクは忘れないよ!ほのか!たつ!兄ちゃんを忘れないでね!」





次々と涙がこぼれて、地面はびちょびちょだ!




優しい風が吹いた!






風の花束だ!



色んな形の花が、透明な花が、






「キレイ!」







風の花束は、ボクの胸の中に入った!




すると、ボクの体は、みるみる大きくなった!






大地を見れば、いたよ!







一輪の花が!





まだ、つぼみだけど、真っ白でキレイだ!




「キレイ・・・・・・!ボクは、一人じゃないね!」













ボクは、笑った!







太陽の光を浴びて!



海の波の音を聞いて!






風が、駆け回る音を聞いて!










心が、スキップ!スキップ!している音を聞いて!









笑った!








「そうだった!ボクには、ボクがいた!」








ボクは、笑った!









家族みんなと生きていた時のように、笑った!






幸せだった!









笑えたから・・・・・・!