今日は、文化祭の振替休日。
わたしは、がっ君とお家デートをしていた。
映画を観たり、スイーツを食べたり。
そして今は、二人で期末テストの勉強をしていた。
「あ、あぱれんてぃー…?が、がっ君…この単語どういう意味なの…?」
苦手な英語の問題を解いていると、初めて見る単語を見つけ頭を抱える。
「ん?どれ?」
がっ君はわたしの参考書を覗き込み、にこりと笑う。
「ああこれは、apparentlyって発音するんだ」
迷うことなくそう発音したがっ君に、胸がときめいた。
がっ君、聞いたらなんでも答えてくれて、かっこいいなぁ…。
がっ君は英語もペラペラが、他にもフランス語、韓国語、イタリア語、中国語…と、幾つもの言語を話せる。
すでに高等学校で教わる範囲の勉強も習得済みらしく、試験でも常にトップの成績を採っていた。