「何やってるの?」
「勉強だよ!」
「ほんと真面目だよね!」
「そんなことないよ!宿題を早く終わらせたいだけ!」
「そうなんだ!なんか問題だしてよ!」
「じゃあ刹那って何秒だ?」
「刹那って時間を表すの?悲しさとかの感情を表すのかと思った……」
「それは切ないでしょ!」
「あっそれだ!時間をさすんだね…」
「うん!」
「秒で聞くってことはきっと長い時間ではないと思うんだけど……10秒くらいかな?」
「正解は75分の1秒なんだ!」
「そんなの分かる訳ないじゃん!」
「ちょっと面白いかなって思って質問してみたんだ!」
「面白い?馬鹿にしてるだけでしょ?」
「そんなことないよ。反応を見たかっただけだよ!」
「ほら、それが馬鹿にしてるんだよ!」
「いや、ただ単に楽しい問題が好きかなって思っただけなんだ!」
「そう?なんか悪意がある気がするんだけど。」
「そうかな?」
「そうだよ!いかにも私が間違えるのを楽しんでいるみたいだもん!」
「確かに……」
「ってことは認めたね。私、あなたが思っている程馬鹿じゃないんだからね!」
「えっ……違うの?」
「ほら、馬鹿だと思ってる!」
「まぁそういうところを含めて好きなんだけどね!」
「それってさりげなく告白?」
「違うよ。友達としてだよ!」
「なんだ。私の魅力にやっと気づいたのかと思った!」
「魅力って……」
「笑わないでよ!」
「ごめん!そもそも僕には君に近づくことが難しいから魅力とか言われても困るよ!」
「何それ!馬鹿にしてない?」
「うん。それはほんと!」
「ならいいよ!ねぇどこか行こうよ!」
「えっ……急に話が変わるんだね!」
「いいでしょ!別に……」
「いいけど。どこ行きたいの?」
「どこだろうね……」
「考えてなかったのか……」
「なんかどこかに行きたくなったの!」
「いつもそうなの?」
「駄目なの?」
「駄目じゃないけど……」
「楽しいところか美味しい物食べに行きたい!」
「そのどちらかなんだね!」
「だってそれが良いじゃん!」
「確かに!」
「前に話した時も思ったんだけど……確かにって言葉よく使うよね?」
「確かに!」
「あっ!また言った!」
「君への返答にぴったりだからじゃないかな!」
「めんどくさいからとかじゃない?」
「それもたまにあるかな!」
「バカ!そういう時は嘘でも、そんなことないよ!って言うの!」
「嘘ついても怒るじゃん!」
「そうだけどさ……めんどくさいと思われたら傷つくじゃん!」
「君でも傷つくんだね!」
「まるで私がタフみたいじゃない?こう見えてガラスのハートなんだよ!」
「それ自分で言う?」
「言わせた君が悪いんだよ!」
「なんか僕が悪いみたいじゃんか!」
「悪いみたいじゃなくて悪いの!」
「分かりましたよ!僕が悪かった!」
「なんか雑!」
「これが最善策かと思って!」
「それだとめんどくさいみたい……」
「違うの?」
「違うよ!」
「だって延々と言い続けるでしょ?」
「そうだね!」
「それは認めるんだね!」
「なんか私が犯人みたいな言い方で嫌だ!」
「それはごめん!」
「それよりさ早く行くところきめようよ!」
「えっ……話変わっちゃっていいの?」
「うん!それよりも早く行きたいんだもん!」
「それならいいけど!」
「まずカフェに行って時間あったらショッピングしたい!」
「いいよ!」
「じゃあ決まりね!さぁ行こう!」
「うん!」
僕達はショッピングモールにあるカフェに向かった。
「何食べようかな!」
「えっ……もう食べる物考えてるの?」
「だって早く食べたいんだもん!」
「でも新作とかあって、そっちの方が良かったらどうするの?」
「今決めたのと比べて、良い方にする!」
「それならいっか!」
「そうだよ!もう楽しみでしょうがない!」
「甘い物大好きだもんね!」
「うん!毎日スイーツ食べたいくらいだもん!君は甘い物好き?」
「普通かな!君と会って少しずつ食べるようになったぐらいかな!」
「じゃあさ、私といろんなお店行って好きになろうよ!」
「別に好きになりたい訳ではないよ!」
「いいじゃん!好きな物増えると楽しいよ!」
「ほんと楽しいことばかり考えるよね!」
彼女が見る世界はどのくらいカラフルなんだろうかと気になってしまう
「人生楽しい方がいいじゃん!」
「そうだけど……」
「一度きりの人生だし、やり残して死にたくないし!」
「君は死ぬの?」
「いつかね!人間だもん!」
「そうだけど……なんかさ死亡フラグ立てているみたいだから!」
「これで私が病気かなんかだったらアニメやドラマのヒロインみたいだね!」
「笑い事じゃないよ!もしそうだったら……」
「怒らないでよ!もしそうだったら何なの?」
「なんでもない!」
「えっ!気になる!」
「何もない!」
「ごまかさないでよ!」
「今度言うよ!」
「それって絶対言わないやつでしょ?」
「それは分からない!」
「断定できないならきっとそうだ!」
「分かった!いずれ言うから待ってて!」
「約束だよ!」
「うん!」
僕達はカフェに着いた
「よし!着いたね!」
「うん!」
席に座ると同時に彼女は話し出した
「やっぱ季節のパンケーキかな!」
「パンケーキなんだね!」
「パンケーキって最強じゃん!それに季節限定なんて神じゃない?」
「スイーツに対してそこまで興味はないから同感はできないけど、君にとっては最高なんだね!」
「もちろん!三度の飯より好き!」
「じゃあそうすれば?」
「それは駄目!例えだから!それほど好きって言いたかったの!」
「実際は勝てないんだね!」
「だってご飯も大好きなんだもん!食べられないなんて考えられない!」
「確かに!食べることしか興味なさそう!」
「失礼な!私が食いしん坊みたいじゃない?」
「違うの?そうかと思ってた!」
「食べるのが好きってことがそうなるなら仕方ないけど!でも私、太ってないでしょ?」
「まぁ太ってないけどさ、食べることしか考えてないよね!」
「この話題でも馬鹿にしてるでしょ?」
「してないよ!食べてる姿を想像すると良い感じだよ!美味しそうに食べる人を見ると気持ちいいから!」
「それは良いのかどうか分からないけど……じゃあさ私って可愛い?」
「ほんと唐突に質問してくるよね!」
「で、どうなの?」
「普通かな!」
「えっ……普通って……嘘でも可愛いって言って欲しかったな!」
「嘘でもいいの?」
「いいわけないじゃん!ただ言って欲しかったの!」
「僕には理解し難いな」
「そういうところが駄目なんだよ!」
「駄目と言われても……」
「勉強しないさい!乙女心を!」
「僕、男なんだけど!」
「そういうこと言ってるから駄目なの!相手のことを考えなきゃいけないの!」
「そうだけど……それと乙女心とは違うような気がする!」
「そんなちっちゃいこと気にしないの!」
「でも……」
「とにかく分かって欲しいの!」
「まぁ頑張るよ!」
「次回会う時が楽しみだな!」
「そんな早く変わらないよ!」
「そうかな?」
「そうだよ!」
ホールの人がパンケーキを持ってきた
「やったー!パンケーキきた!美味しそう!まず写真撮ろ!」
「ほんと嬉しそうだね!」
「そりゃあそうでしょ!ずーっと待ってたんだから!」
「かなり前から待ってたみたいな言い方だね!」
「だって楽しみに待ってたことには変わりないでしょ?」
「そうだけど……」
「食べるからお話し我慢しなきゃだね!」
「マスク会食だからね!君にとってはきついよね!」
「うん!冷めないうちにいただきます!」
彼女はマスクをはずし食べ始めた
「いただきます!」
僕もマスクを外し食べ始めた
僕達は黙々とパンケーキやフレンチトーストを食べていた
食べ終えるとすぐにマスクをつけた
「あぁー!美味しかった!やっぱパンケーキって最高!」
「ほんと幸せそうに食べてたよね!」
「だって幸せだもん!そういえばさ、君はなんでフレンチトーストなの?」
「生地に卵が染み込んでいて、いい感じの甘さだから甘党ではない僕にはちょうどいいかと思って!」
「一瞬下手な食リポでも始めたのかと思った!それなら甘党になればいい!」
「下手な食リポって……いきなり甘党にはなれない!」
「なら、ここに来る前にも言ってたように私といろんなところに行ってさ、好きになろうよ!」
「すぐに好きになるのは難しいから少しずつね!」
「よし!ってことは君といろんなところ行けるんだね!」
「そういうことになるね!なんか嬉しそうだね!」
「そりゃあ嬉しいに決まってるんじゃん!君と沢山過ごせるんだもん!」
「僕と過ごしてもそこまで楽しくないよ?」
「そんなことないよ!私は楽しいもん!」
「他の人達はそう思ってないよ!」
「それはさ、他の人達が君の良さに気づいてないだけだよ!」
「いやっ!そう思うのは君だけだよ!」
「違うよ!だって私君の良さが分かるもん!」
「他の人達は違うんだよ!」
「それなら私とずっと一緒に居ればいいし、居て欲しい!」
「僕でいいなら!」
「君でいいんじゃないよ!君がいいの!」
「そう言ってくれるとなんか嬉しいな!」
「だって本当のことだもん!君には私が生きている間はずっとそばにいて欲しいの!」
「できる限りね!」
「約束だよ?」
「うん!可能であれば!」
「これからもっと楽しくなるね!」
「そうだといいね!」
「絶対にそうするんだからね!」
「やっぱ君は凄いよ!」
「そんなことないよ!そうじゃなきゃつまらないじゃん!人生一度きりだしね!」
「そうだけど……」
「こういうのってさ、言葉にするのが一番なんだよ!可能性は無限大だもん!」
「学者みたいなこと言うね!」
「だって実際そうじゃん!」
「君の世界はそうなんだろうね!」
「それは違うよ!君の世界も私と一緒だよ!同じように見れば一緒だし、一分一秒の時間の流れも一緒じゃん!」
「性格や感情が異なるから同じ景色でもきっと違ってみえるよ!」
「そうかな?前に見える物とか一緒だと思うんだけど……」
「同じ絵でもみる人によって感情の捉え方が違うのと一緒かな!」
「ちょっと分かる気がするけど……君とは同じ世界をみていたいな!」
「同じだと僕は疲れそう……君のテンションでずっといるのは大変だからね!」
「そんなことないよ!普通にしていればいいんだもん!君がよく作る壁みたいな物を壊せばいいんだよ!」
「壁を作ってるつもりはないんだが……」
「だって時々距離とるじゃん!」
「それは程良い距離感が大切だと思ってるから!親しき仲にも礼儀ありみたいにどんな相手でも踏み込みすぎて失礼のないようにと思ってる!」
「そう言ってるけど距離を縮めるのが怖いだけなんじゃないの?」
「そうかもしれない!」
「だから物事もハッキリと言わないし、群れに入らないんだね!」
「何か言って嫌われるぐらいなら相手との距離をとって何も言わず、平和に過ごしたいからね!」
「ハッキリ物事言って嫌われたらそれはそれでいいじゃん!そんな相手なら違う人といればいいよ!私ならそうする!」
「平和主義だからもめたくないんだ!」
「それはさ君のやり方次第だよ!喧嘩に持ち込めとは言ってないんだから!ただ気持ちを伝えるだけ!」
「気持ちだけね……」
「気持ちは言葉にしなきゃ伝わらないし、私ならちゃんと言葉にして言って欲しい!」
「それが通用する相手ならいいね!」
「やっぱ君は私といるべきなんだ!それならそんな心配もいらないじゃん!」
「確かに……」
「ずーっと一緒にいよね!」
「なんか告白されたみたい!」
「そうかもね!」
「そうなの⁉︎」
「秘密!」
「それこそ誤魔化さないでよ!」
「やーだよ!君が変わってくれないうちはね!」
「君こそ私のことどう思ってるの?」
「ただの友達かな!」
「えっ!ただの友達はないでしょ?こんなに仲良いのに……」
「僕にはそもそも友達があまりいないから特別ではあるよ!」
「そうでもさ、特別感のある言い方にして欲しかったな!」
「例えば?」
「大好きな友達とか唯一の友達とかかな!」
「大好きはないでしょ!そんなこと言えないよ!」
「言ってくれたら嬉しいけどね!」
「いつかね!」
「それ絶対言ってくれないやつじゃん!」
「分からないよ!その気分次第だよ!」
「それなら今言ってよ!」
「それは嫌だ!」
「じゃあ近いうちにね!」
「頑張るよ!」
「それって頑張ることなの?」
「僕には勇気がいるんだよ!」
「たった一言なのに君には重たいんだね!」
「君と違うから!」
「そんな私と違うってことばかり言わなくても分かったからもう言わなくていいよ!てかさもうこんな時間だね!」
「確かに!」
「やっぱ君といると楽しいから時間が経つのが早いんだね!」
「そんなことないよ!」
「きっとそうだよ!やばっ!こんなに暗くなってる!お店出よっか!」
「そうだね!帰らなきゃいけない時間になっちゃうからね!」
僕達はお店を出て、帰り道を歩く
「今日も楽しかったね!今度遊びに行く場所とかの話は明日話そう!」
「そうだね!放課後にね!」
「なんで放課後なの?」
「それ以外の時間は君の周りに人が多過ぎるから!」
「混ざればいいよ!」
「そんな勇気はない!それが駄目ならなかったことに……」
「分かった!放課後ね!」
「うん!外がこんなに暗くなってると思わなかったな!」
「楽しいと時間はあっという間に経っちゃうんだよ!ほんと楽しかったね!」
「そうだね!」
「もう別れ道だね!」
「そうだね!気をつけて帰ってね!」
「うん!じゃあまた明日ね!」
「うん!また明日!」
僕達はそれぞれ家に向かって歩いた
時折り振り向くと彼女は僕に手を振っていた
僕が軽く手を振り返すと彼女は嬉しそうだった
彼女との帰り道はどんな相手でもこうやって別れるのだと思った
そして僕は家に着いた
「ただいま!」
「おかえり!今日なんか遅かったね!」
「友達と遊んでたから!」
「できるだけ外で遊ぶのは気をつけるんだよ!」
「分かってるよ!ちゃんとマスクだってしてるし!」
「ならいいけど……」
コロナが気になるので真っ先にお風呂に入った
前だったらそのまま夜ご飯を食べていただろうけど
お風呂から出た僕は用意された夜ご飯を家族揃って食べ始めた
父親がリモートワークになってからは家族揃って食べるようになった
「今日どこかお店に行ってたでしょ?」
「なんで?」
「帰ってきた時なんか甘い香りがしたから!」
「なるほど!友達とカフェに行ってたから!」
「男同士で行くの?」
「今日は女友達がいたから!」
「そっかぁ……楽しそうね!」
「まぁ楽しかったけど……この話はもう良いよ!」
「そうね!また陽性者多いから気をつけなよ!」
「手洗いとマスクしっかりしてるよ!」
「それでも安全ではないんだからね!」
「分かってるよ!ごちそうさま!明日の準備しなくちゃ!」
「忘れ物しないようにね!」
僕は自分の部屋に入った
明日の準備と言ったが、話がめんどくさかったから逃げる口実を作っただけだ
今日はなんだかんだ歩いて疲れたからもう寝ることにした
目を覚ましたら、いつも起きなきゃいけない時間よりも遅かった
僕はリビングに向かった
「今起きたばかりなの?」
「そうだよ!アラームかけ忘れたみたい」
「珍しいわね!でも間に合うわよね?」
「間に合うけどさ、ちょっと焦った!」
「ご飯は?」
「食べて行く!」
「了解!」
「いただきます!」
僕は急いでご飯を食べた
「ごちそうさま!」
そして歯を磨いて玄関に向かった
「行ってきます!」
「行ってらっしゃい!」
僕は学校に向かった
登校中、密じゃないかと思うグループとかがいたけど僕には関係ないから気にしないことにした
学校に着き、教室に向かうと彼女がもうきていた
教室に入ると彼女が寄ってきた
「おはよう!」
「おはよう!」
僕は彼女からの挨拶に返事をしてから席に着いた
「挨拶だけ?」
「約束守らないならなかったことに……」
「分かった!放課後ね!」
「うん!」
彼女は友達のところへ行った
しばらくするとクラスメイトが近寄ってきた
「柊樹、昨日柚子と一緒にカフェに行ってなかった?」
「たまたま会って勉強教えて欲しいって言われたから!」
「そうなのか?付き合ってるのかと思った!」
「付き合ってるなんてありえないでしょ!彼女と僕は住む世界が違うんだからさ!」
「だよな!|柚子って明るくて元気でアニメとかでいうヒロインみたいな存在だもんな!」
「そうだよ!そんな人が陰キャな僕を相手にしないよ!」
「だな!そんな奇跡起こったら凄いのにな!じゃあまた!」
「うん!また!」
彼は彼の席に向かって歩いていった
彼女の側にいるだけですぐ話題になってしまうのは平和に過ごしたい僕にとって辛いのではないかと思った
そしてやっと授業が終わり、放課後になった
僕以外誰もいなくなった教室に彼女がやってきた
「元気?」
「普通!」
「なんかそっけない!」
「いつも通りだよ!」
「そうかもしれないけどさ、それじゃ嫌なの!」
「じゃあなんて言えばいいの!」
「ハイテンションで『元気!』かな?」
「それは君じゃなきゃできないよ」
「そんなことないよ!やればできるよ!」
「いいよ……疲れちゃうから」
「元気でいる方が人生楽しくなるのに……」
「そうなのかもしれないけど、元気でいるのには体力も必要なんだよ!」
「でも楽しい方がいいじゃん!」
「そこまでして楽しみたいかは人それぞれなんだよ」
「君には楽しんで欲しいの!その気持ちは変わらないんだからね!」
「そう願ってくれるだけで充分さ!」
「もう!それじゃあ周りの人達に君の良さ、知ってもらえないじゃん!」
「前にも言ったが、僕には友達があまりいないし、いらないから気づかれなくていいんだ!」
「友達はたくさんいた方が楽しいのにな!」
「それは君の場合だからだよ!人それぞれ考え方が違うから仕方ないよ!」
「そういうこと言うの私の周りでは君ぐらいだよ!」
「君の周りは集団でいるのが好きだからね!」
「ただ密を避けなきゃいけないご時世だから辛いんだよね!」
「君でもご時世という言葉つかうんだね!」
「やっぱ私のこと馬鹿にしてるでしょ?」
「君のキャラ的に使わなそうな気がしただけ!」
「そうかな……無駄に明るくて元気なだけだと思われてる気がする!」
「それはそうだよ!そういうキャラじゃん!」
「でも良いキャラだよね?」
「かな……周囲にたくさんいたらきついけど、君だけなら大丈夫!」
「なら良かった!でさ、これから海行こうよ!」
「ほんと急に話が変わるよね!まぁいいけど……」
「行くってことでいい?」
「いいよ!」
「じゃあ決定ね!よし、行こう!」
「うん!」
僕達は学校を出て、近所にある海に向かった
「夏は終わっちゃったけどさ、秋の海も良いよね!」
「だね!暑いのが嫌いだから助かるよ!」
「君は夏休み中ずっと家にいそうだもんね!」
「まぁそうだけど……家で涼みながらゲームしたり、読書したりするのが僕にはぴったりなんだ!」
「なんかつまらなそう!」
「君みたいな人には分からないよ!」
「読書はしたくないし、ゲームはあまりやらないもんな!」
「君にとってコロナは地獄だね!」
「そうだよ!旅行したいし、遊園地にも行きたいし、温泉とかも行きたいもん!」
「いろんなところに行きたいんだね!」
「もちろん!絶対楽しいじゃん!」
「君にとってはね!」
「あっ!海だぁー!」
「久しぶりに見たかのような言い方だね!」
「そうだよ!久しぶりだもん!こう見えて私ちゃんと自粛してたんだから!」
「偉いね!君みたいなタイプは近くに海があったら行ってるもんかと思った!」
「それって偏見だからね!」
「ごめん!」
「今度の連休付き合ってくれたら許すよ!」
「予定空いてたらね!」
「空いてるでしょ?」
「僕が暇みたいな言い方やめてくれないかな?」
「違うの?」
「違くはないけど、親に聞いてみないと分からないよ!」
「緊急事態宣言は解除されてるし、感染予防しっかりとしていればさ、県内なら大丈夫でしょ?」
「多分、大丈夫だと思うけど確認とらないことには何とも言えないな!」
「じゃあ帰ったらすぐに聞いてね!」
「分かったよ!」
「約束ね!」
「うん!」
「君も海に足だけでも入れない?」
「僕は見てるだけで充分!」
「じゃあこれでどうだ!」
「ちょっとかけないでよ!」
「せめてこうしなきゃ海にきた意味ないじゃん!」
「君と行く海は海水に触れなければならないの?」
「そりゃそうでしょ!それが醍醐味なんだから!」
「見てるだけでもいいでしょ!」
「私だけ入ってるのが嫌なの!」
「君は自己中だよね!」
「だって私の人生だよ!自己中で何が悪いの?」
「悪くはないけど……主張をほどほどに!」
「やだ!君には私の思うこと全て伝えていきたいから!」
「そんなに言われても僕じゃ何もできないよ!」
「いいの!聞いてくれるだけでさ!」
「聞くだけならいいけど……無茶振りとかはやめてね!」
「できたらね!その時によるから!」
「なんかこわいな!」
「大丈夫だよ!私とならきっと楽しくなるから!」
「そうだといいけど……」
「暗くなるの早くない?やっぱ秋だからかな?」
「そうだね!夏とは違うからね!」
「冬になったらもっと早く暗くなるんだろうね!」
「それは仕方ないよ!」
「帰らなきゃ行けなくなるから嫌だな!」
「どっちにしろ帰らなきゃ行けなくなるよ!」
「そうだけどさ、一分一秒でも長く君といたいの!」
彼女が少し暗い顔をした
「何かあった?」
「ワクチン打つのがこわいの!」
「君でもこわい物ってあるんだね!」
「だって副反応起きて死んだらこれからやりたいこと出来ないままなんだよ?」
「君にはいろいろとやりたいことあるもんね!」
「うん!私は後悔のない人生にしたいの!」
「君にはぴったりだね!」
「だから心配なの!」
「大丈夫だよ!君はそれで死なないよ!」
「それなら君の言葉を信じる!」
「君みたいな人は長く生きていかなきゃ駄目な存在だよ!」
「ありがとう!君からそう言われると嬉しいな!」
「それなら良かった!こんなこと初めて言った!」
「君もそういうことどんどん言っていけばいいよ!そしたら周囲も笑顔になるよ!」
「それは大丈夫!」
「そっかぁ!私には言ってね!」
「状況次第かな!」
「絶対言わせる!」
「凄い自信だね!」
「もちろん!」
「帰りながら話そっか!」
「そうだね!」
「君ってさ、そんな性格で疲れないの?」
「疲れるわけないじゃん!楽しんでるだけだもん!」
「凄いね!僕には無理だ!」
「私といたら自然になれてくるかもよ!」
「その前にヘトヘトだよ……」
「やってみなきゃ分からないじゃん!」
「分かるよ!行動量違うから!」
「なら体力つけてよ!」
「そんな急にできることじゃないよ!」
「そうだけどさ、頑張ろうよ!きっと世界が変わるよ!」
「別に望んでるわけじゃないんだけど……」
「私がそうして欲しいの!」
「なら少しずつね!」
「それじゃあ時間が足りないの!」
「なんか死んじゃうみたい……」
「明日だってどうなるか分からないんだから一日一日を大切にしたいの!」
「それだけ?」
「そうに決まってるじゃん!」
「ならいいけど!」
「うん!もう別れ道だね……帰ったら連休のことちゃんと伝えてね!」
「分かったよ!」
「楽しみにしてるからね!また明日!」
「うん!また明日!」
僕達はそれぞれの家に向かった
僕は家に着くと今日も真っ先にお風呂に入った
僕はお風呂から出ると親に連休のことを聞いた
「連休友達と遊びに行ってもいい?」
「いいけど……しっかりと気をつけるんだよ!」
「分かってるよ!」
「緊急事態宣言が解除されてるけどどうなるか分からないからね!」
「ちゃんと気をつけるよ!」
僕は親から許可をもらった
きっと彼女は喜ぶだろう