▷▷翠side

“極楽鳥花”

巷で有名な暴走族、私の生きがいそのもの。

私は極楽鳥花の姫として生きるんだ。

絆は永遠だと思ってた。

なのに……幸せは、あっけなく崩れた。

「翠ちゃんにっ、極楽鳥花と関わるな。極楽鳥花の姫は私だから!って言われて、殴られて複数の男の人に犯されたのっ……!」

そんなぽっと出の子の一言を、みんな信じた。

「違う、私やってない……!」

いじめられてたのは私なのに。

裏でそう言われたのも私なのに。

ずっと一緒にいた幼なじみでさえ、私を見捨てたんだ。

だから決めたんだ。