何とも不思議な光景だ。


シェアハウスに住み始めて4日目の朝。


同じ屋根の下にあの人気モデルの翠くんがいることが、信じられない。


だって、今もわたしと同じ高校の制服を着てる。


チェック柄のスカートとズボン。


胸元に高校のエンブレムが付いた紺色のブレザー。


どこをどう見ても同じ。


同じ屋根の下に住んでいるだけじゃなくて、高校も同じなの?


そんな現実じゃありえないことに、まだ夢を見ているんじゃないかと錯覚する。



「柊奈と同じ学校なの嬉しい!」


「わたしも紬ちゃんと同じで心強いよ!」



同年代の友達は陽斗しか今までいなかったし、同性の友達は紬ちゃんが初めてだから。


都会への憧れだけで東京の高校を受験しちゃったけれど、友達を作って楽しくやっていけるかはあまり考えていなかった。


わたしの高校生活は、紬ちゃんのおかげで好スタートをきれそうだ。