紬ちゃんにわたしの翠くんへの気持ちがバレて、良きライバルとなってから時は流れ。


ついこの間、夏休みに入った。


紬ちゃんとは今も仲良し。


翠くんの出ているテレビ番組や雑誌を一緒に見ては、かっこいいと話に花を咲かせるくらい。


有名人気モデルの翠くんにはたくさんファンがいるし、中にはわたしたちみたいに恋している子もたくさんいる。


もちろん、わたしより可愛い人なんて山ほどいるから、わたしが翠くんの特別になれる確率なんて米粒以下なんだろうけど……


この気持ちを隠そうとしちゃダメだって言ってくれた紬ちゃんの言葉にすごく救われていると思う。



「ねぇ、夏休みだよ柊奈!何する?」



わたしが座っていたソファーの隣に飛び乗るように座ってきた紬ちゃんに驚きながらも、うーんと考える。


都会に来て、初めての夏休み。


いつもなら暑すぎて毎日のように陽斗と海に遊びに行っていた。


遊びに行くところも少ないし、宿題もその分早く終わっちゃって、アイスを食べながらのんびり……とか。


ここでやってみたいことは山ほどあるけれど、何からしたらいいか選べない。