なんか、こうやって二人で学校から帰るのって付き合ってるみたいだな。

他の4人に対する優越感がすごい。

……ってことは、他のメンバーが独占する4日間は、すごい劣等感に襲われるんだろうけど。

それでも、恋々愛ちゃんと2人の放課後が約束されてるだけで十分幸せ。

「ねえ、凛音くん」

「ん?」

特別寮までの帰路を辿る途中。

恋々愛ちゃんからの呼び掛けにふと目を向けると、僕をじーっと見上げている恋々愛ちゃん。

恋々愛ちゃんのこんな何気ない一つ一つの行動に、僕はいちいちキュンとしてしまう。

上目遣いでもなく、ただただ高いものを見上げる子どものような仕草だから、なおさら可愛らしくて。

「少し、寄り道してもいいかな?」