………………。

……会って?

あれ……あのあとどうなったんだっけ?

あー! 思い出せない!!

余りの記憶力のなさに、私は頭を抱える。

「…………」

……と、とりあえず、部屋から出よう──────────

* * *

私は部屋を出るなり、かすかな人の声を頼りにそーっと階段を下りて1階へ。

リビングらしき部屋のドアからは、賑やかな話し声が漏れていた。

なんか……楽しそう?

危ない感じや嫌な感じはしないし、大丈夫だよね……?

少し開いたリビングのドアの取っ手を握り、私はゆっくりと手前に引いた──────────︎︎