凛汰は凛音と瑛琳にぐいーっと恋々愛から離されながらそうボヤく。

対する恋々愛は、凛汰たちに気づかれないようにホッと一息ついた。

やっぱり慣れた男でも近づかれると厳しいか……。

「恋々愛ちゃんは男の子苦手なの! 凛汰はいつも近づきすぎなんだよ。触ったら出禁だからな!」

「デギン! デギン!」

凛音……冗談めかしく言いながらも、いつにも増して真剣だ。

珍しい……。

「そうそう。恋々愛ちゃんに()れるのも()れられるのも、生徒会の俺たちだけなんだよ。ねー? 恋々愛ちゃん」

「えっ? あ、うん……」

………………。

……ん?

さっきまで瑛琳が座っていた恋々愛の隣の席に腰掛けながら、ニコニコ笑顔でそう言った風磨。