頑張った笑顔に鋭く突っ込むのは優羅くん。

気が進まない理由はただ一つ。

5人に囲まれ、特別寮に住む私への周りの視線は鋭い。

みんなと準備したりするのは楽しそうだし、役に立てるのは嬉しいんだけど……。

気になるのは女の子の視線。

気にしないように……と思ってみたけど、それは到底無理なことで。

……でも、みんなが先生たちを説得して庶務係になれたんだし。

頑張らなきゃ……。

「とは言っても、夏祭りの前に乗り越えるのは三者面談だよね~」

いつの間にかダイニングチェアに座ってテーブルにべたぁっと突っ伏している凛音くん。

キッチンにいた私も、お昼ご飯を作る楓くんに追い出されてしまったため、なくなくダイニングチェアに腰を下ろした。

そっか、みんなは夏休み中に三者面談があるんだっけ?