「今日は部活の助っ人」

俺もいつも通りでいないと。

「あ、そっかそっか……」

その後も、いつも通りの当たり障りのない会話を交わしたけど、笑顔を浮かべる時もあれば、間が空くとふと暗い顔になってしまう恋々愛。

今もボーッとどこか遠くを見つめていて……。

そして極めつけは──────────

ードスッ!

「あわわわっ!」

大きな木の根に思い切りつまづく恋々愛。

ーギュッ。

俺は反射的に恋々愛の体を抱きとめて、なんとか転倒を回避……したけど──────────

そっと俺を見上げた恋々愛と間近でバチッと目が合う。