周side




「おまえ最近どこ行ってんだよ周」


「もしかして女でもできた?」



女、って言われればそうかも。

まぁこいつらが言ってる「おんな」とはちょっと違うけど。



「別に?ただの暇つぶし」



3年のクラスが並ぶ3階校舎、3-Dの左隣は空き教室となっていて。

そこに必ず集まる4人組がいる。


3年のA組からD組、それぞれの代表格とも呼ばれる男で集結されたもの。


まぁそのB組代表が俺、高槻 周なんだけど。



「なぁ周。B組の矢澤、俺のクラスメイトが紹介してくれってうるせぇんだけど」


「別にいいけど喋ったことないよ俺」


「お前ならホイホイついてくるだろ」


「それ言うなら廉(れん)だって同じようなもんでしょ」



自分で言うのも変だけど、容姿端麗、ただそれだけで最初は目立っていた俺たち。

それがいつからかこうして集まるようになって。


最初はもちろん女子たちが鬱陶しくて逃げ場を作ったようなもの。