ここが体育館……。
クラスメイトたちのあとをついていき、順に並ぶ。
席について、きょろきょろとあたりを見渡した。
私の知ってる体育館と、違うっ……。
並べられた椅子から、ステージ、壁紙や床まで、すべてが体育館という施設のクオリティを超えていた。
広さも……ライブをするドーム会場みたい……。
星ノ望学園って、薄々感じていたけどセレブ学校なのかな……?
理事長の推薦で、私は一応特待生扱いになっている。
学費を免除してもらえる上、この星ノ望学園はセキュリティも国内最高クラスだと聞いて、この学園を事務所の社長が選んでくれた。
セキュリティが高いのは、単にお金持ちの生徒が多いからなのかな……あはは……。
何はともあれ、何もかもが想像を超える学校だ。
いつ始業式は開始されるんだろうとそわそわしはじめた時、私はあたりがやけに騒がしいことに気づいた。
ぞろぞろと生徒たちが入ってきているからとか、そういう騒がしさではない。
女の子たちが……きゃーきゃーと歓声をあげている……?
「きゃー!!︎ 生徒会よー!!︎」
そんな叫び声が聞こえて、前のステージを見た。