教室に入るとすぐに本鈴が鳴って、私はそのまま自分の席についた。


数学の先生が入ってきても新くんが戻ってこないもんだから、クラスメイトが、

あれ?新は? の視線を私に投げてくるけど、こっちはそれどころじゃない。


生命 の 危機 だ !


唯一、藍ちゃんとだけ目を合わせて、

(あとで話すから)

と目で伝えれば、藍ちゃんは肩をすくめて前を向いた。でも。


……でも、なにをどう話せばいいんだろう。


さっき連れこまれて犯されかけたんだよって?

いや待って。


藍ちゃんには今すぐにでも聞いてほしいけど、これ話してもいいのかな……。

話したら私、問答無用で縛りからのバキュンからの東京湾コースなんじゃないかな。


だって新くんは、ヤー的な若的な人で……。


さっき脳内再現した映像がもう一度リプレイされるから、かき消すように首を振る。


……そもそも、なんで私、あんなことされたんだろう?