秋晴れの文化祭当日。


校庭には各クラスの個性的な露店が所せましと並び、行きかう生徒の声で賑わっている。

なんとか1人で完成させた男気Tシャツを全員が着て、私たちクラスも円陣を組んだ。


「……映美、あんた思いのほか根性あるね」


隣で私の首に腕をまわしている藍ちゃんが、ぼそっと言う。

藍ちゃんが言っているのは、私が1人でTシャツを完成させたことじゃない。


「へへ……」


苦笑いをしたとき、タカの掛け声が飛んだ。


「みなさんいいですか~」

『は~~~~い!』

「目指すぞ!B組!大繁盛!」

『おお~~~~~っ!』


やってしまったことはしかたない、さあ、楽しむぞ!文化祭!

円陣を組み終えてガッツポーズ。


そろり、少し離れた場所にいる新くんを見たら、額に青筋を浮かべてこっちを見ていた。


……あ、やっぱり怒ってる。