「莉乃〜」

「わ、周くん」 

 周くんは、私の大好きな彼氏だ。

いままで……

感情を失ったり、

幼い頃のことを思い出したり、

暴走族の女総長のことがバレたり……


色々なことがあったけれど……。

『俳優になったら、
僕のお嫁さんにしてあげるね』

幼ないころの、周くんのその言葉はいまに響いていた。

「周ー来ちゃった〜」

「……来ないでよ、朔」

 さ、く……?