「ロミオ先輩どうしたんですか?」


「あ、いや・・・何でもない・・・」


「そうですか・・・。
じゃあ、一緒に帰りましょ!・・・ほら!」


城坂さんは俺の手を取ると歩き出した。


はっきり付き合えないって言わないとなんだが・・・


校門近くまで来ると、俺は立ち止まり言った。


「あの・・・城坂さん・・・」


「城坂じゃなくて・・・姫香って呼んで欲しいです!」


「いや、城坂さんって呼ばせてほしい・・・」


これ以上誤解されるような事をしたくない・・・



「ロミオ先輩ってば・・・照れ屋なんですね?」



「いや、そういうわけじゃなくて・・・
ハッキリ言わせてほしい!」


「なんですか?」